日本の高校生の恋愛事情:50年間の変遷
日本の高校生の恋愛観や交際の実態は、この50年で大きく変化してきました。交際率から交際のきっかけ、デートのスタイル、親の関与、そして結婚観まで、時代ごとの特徴があります。また、性教育についても学校や家庭、社会の影響によって変遷しています。それぞれの項目について、信頼できるデータや調査に基づき比較・分析します。

交際率の変化(高校生の恋人のいる割合)
- 1970年代: 1970年代半ばの調査では、高校生で「デートしたことがある」経験率は男子で約53.6%、女子で57.5%でした (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。当時は半数以上の高校生が何らかの交際経験を持っていたことになります。
- 1980年代: 1980年代(バブル経済期前後)には交際経験率がやや低下し、男子で4割台、女子で5割程度まで下がりました (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。進学競争の激化や校則の厳格化などもあり、高校生の恋愛が表立って語られにくい雰囲気があったと考えられます。
- 1990年代~2000年代前半: 1990年代に入ると状況が一転し、交際経験率は再び上昇します (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。ポケベルや携帯電話の普及、恋愛をテーマにしたトレンディドラマや小説の流行が若者の恋愛ブームを後押しし、2000年代前半には高校生の約5~6割がデートを経験するようになりました (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。特に1990年代後半から2005年頃にかけて、交際相手がいることが一種のステータスともみなされ、多くの高校生が恋愛を積極的に楽しむ傾向が見られました (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。
- 2000年代後半~現在: 2005年前後をピークに、交際率は減少傾向にあります。2010年代に入ると「交際相手がいる」高校生は減り、2017年の調査では男子71.8%・女子69.3%と調査開始以来最も低い水準に落ち込んだとの報告もあります (若者の性行動がますます不活発に? | 医療・健康Tips – 毎日新聞)。もっとも、この数値でも1970年代に比べれば男女とも高く、特に女子は大きく上昇しています (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。近年は「彼氏・彼女はいないけれど、好きなアイドルやキャラクターに夢中」という若者も増えつつあり、2022年の調査では23歳以下の女性で**「恋人・恋愛より推し活(推し※への応援)を優先する」**傾向が報告されています (〖学校総選挙プロジェクト〗10代~20代若者の交際未経験率は36.4%。23歳以下の女性では、「恋人・恋愛」よりも「推し活」を優先 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のプレスリリース)。恋愛自体の優先度が下がっていることが交際率低下の背景にあると考えられます。
※「推し」とは、アイドルやアーティストなど自分が熱心に応援している対象のことです。
交際期間の変化(交際の長さ・継続期間)
高校生同士の交際期間は、人にもよりますが全体的な傾向として長期化より短期化の傾向が指摘されます。
- 現在の傾向: ある調査によれば、高校生カップルの平均的な交際期間は3~4か月程度で、半年続けば長い方だという結果が出ています (付き合って1年で別れる確率は?別れるカップルの特徴と見極めるポイント)。高校生の場合、付き合い始めても環境の変化(クラス替えや進学)や未熟さからくるすれ違いで1年以内に別れるカップルが全体の7割以上にのぼるとも報告されています (付き合って1年で別れる確率は?別れるカップルの特徴と見極めるポイント)。受験勉強や進路の問題もあり、どうしても長続きしにくいようです。
- 過去との比較: 50年前の高校生も、卒業や就職・進学を機に別れるケースは一般的で、必ずしも交際期間が長かったわけではありません。ただし、1970年代頃は付き合う相手=将来結婚も視野に入れた「特別な存在」とみなす価値観が根強く (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))、交際が始まればできるだけ関係を保とうとする傾向もありました。例えば、当時は「高校卒業まで異性とは健全な友達関係に留め、性的な関係は控えるべき」という風潮も強かったため (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))、逆に言えばプラトニックな関係で長く交際を続けるカップルも存在したようです。
- 変化の要因: 現在はコミュニケーション手段が豊富で気軽に関係を始められる一方、他の娯楽や忙しさもあって「合わなければすぐ別れる」傾向が強まっています。また、「恋愛は結婚につながらないと無駄(コスパが悪い)」と考える若者も増えており (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))、高校生世代でも割り切った交際が増えたことが交際期間の短期化につながっている可能性があります。
交際のきっかけの変化(出会いと関係成立まで)
- 学校内での出会い:一貫して最多
過去から現在まで、**恋人との出会いの場として最も多いのは「学校」**です (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。同じクラスや部活動、学校行事などで自然に親しくなり交際に発展するケースが基本でした。2020年代のアンケートでも、恋人がいる高校生の約8割は「学校で出会った」相手だと答えています (恋人がいる高校生の出会いは「学校」が80%以上!ほかにどんなきっかけがある?)。これは50年前も同様で、当時から「同じ学校・同じ学年の同級生」が初恋・初交際の典型的パターンでした (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。 - 他校生や友人紹介:時代とともに増加
昔も今も、他校との交流行事(合同の文化祭や大会など)や、友人を介した紹介で知り合うケースはあります。ただ、1970~80年代は現在ほど他校生と接点を持つ機会は多くなく、また女子校・男子校など男女別学の学校も多かったため、きっかけ作りには友人や兄弟姉妹の紹介、地域のイベント(夏祭りなど)が重要でした。1990年代以降になると、塾・予備校やアルバイト先で出会う高校生も増え、交際の裾野が広がりました。最近の調査でも、恋人との出会いで「他校の同級生」「友人の紹介」「塾や習い事」という回答が一定数みられます (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。 - 通信手段とSNSの影響
出会い方に大きな変化をもたらしたのが通信技術です。1990年代にポケベル、続いて携帯電話が普及すると、同世代同士が連絡先を交換しやすくなり、学校外でも交流が活発化しました (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。2000年代にはインターネットや携帯メールで異性と知り合うケースも出始め、2010年代以降はTwitterやInstagramなどSNS経由で知り合って交際に発展する例も見られます。実際、男女別学の高校に通うある高校生カップルは**「Instagramで知り合った」**と答えており、SNSが新たな出会いの場になっていることがわかります (高校生の恋愛事情 インスタきっかけの出会いも 多忙・遠距離でも …)。もっとも、日本では18歳未満の出会い系利用は法律で厳しく制限されていることもあり、高校生の恋愛の主流は今も昔もリアルな学校生活の中で生まれるのが一般的です (恋人がいる高校生の出会いは「学校」が80%以上!ほかにどんなきっかけがある?)。 - 特異な現象:援助交際
1990年代半ばには、「援助交際(エンジョこうさい)」と呼ばれる社会現象が大きく報じられました。これは一部の女子高生がテレクラ(テレフォンクラブ)や伝言ダイヤル等で知り合った成人男性と金銭交渉のうえデートや性的関係を持つもので、1996年頃に流行語になるほど社会問題化しました (援助交際 – Wikipedia)。援助交際は特殊なケースではありますが、当時の「女子高生の性の乱れ」として大人社会に衝撃を与え、その後出会い系サイト規制法(2003年)など法整備が進む契機となりました。現在では違法行為でもあり決して一般的ではありませんが、このような社会の負の側面も恋愛事情の一部として存在したことは触れておく必要があります。
デートのスタイルの変化(高校生のデート内容・場所)
高校生カップルのデートのしかたも、この半世紀で大きく様変わりしました。以下に各時代の典型的なデートスタイルを比較します。
- 1970年代: デートと言えば放課後に喫茶店でお茶をしたり、一緒に下校して公園を散歩するような素朴なスタイルが主流でした。当時の調査では「初めてキスをした場所」として**「喫茶店」が挙げられるほどで (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)、学生でも入れる喫茶店は貴重なプライベート空間だったようです。また、映画館で映画鑑賞、遊園地や動物園に出かけるといった定番デートもこの頃から存在しました。ただし夜間の外出やお泊まりは御法度であり、門限までに帰宅するのが普通です。肉体関係についても、多くのカップルは慎重で、「結婚前提でない交際なら性的関係は控えるべき」という価値観**が広く共有されていました (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。
- 1980年代: バブル経済期に近づくにつれ、都会の高校生の中には背伸びした**「大人っぽいデート」をする層も現れました。ディスコやおしゃれなレストランに行く、高級ブランド品をプレゼントし合う、といった派手なスタイルは一部ではあるものの注目を集めました。しかし大半の高校生にとって現実的なのは、校内での昼休みデート(お弁当を一緒に食べる)、部活の後にファストフード店でおしゃべり、といった手頃で健全な付き合い**方でした。当時は携帯電話がなく連絡は自宅の固定電話や手紙が中心だったため、会えない時は文通をするカップルも多かったようです。
- 1990年代: 90年代は高校生のデートも多様化しました。カラオケボックスやゲームセンターが手軽なデートスポットとして定着し、プリクラ(シール式の写真機)で二人の写真を撮って交換するのが流行しました。携帯電話の登場により、待ち合わせや長電話もしやすくなり、一日に何度もメールのやり取りをするカップルも現れます。また、この時期には恋愛を題材にしたドラマや映画がブームとなり、劇中のデートを真似て観覧車や夜景スポットに行く高校生もいました。「付き合って○ヶ月記念日」を祝ったり、ペアの指輪を身につけたりといったイベント志向の強い純愛ブームも1990年代後半の特徴です (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。実家暮らしの高校生は自宅に恋人を呼びにくいため、代わりにカラオケやファミレスで長時間過ごしたり、場合によっては年齢をごまかしてラブホテルを利用する例もあったと言われます(もちろん違法ですが、それほどまでに二人きりの場所が求められたとも言えます)。
- 2000~2010年代: 2000年代に入ると、携帯からスマートフォンへと移行し、連絡手段が電話・メール中心からSNSやチャットアプリ(LINEなど)に変わりました。これにより、「常時接続」型の付き合いが可能になり、会っていない時間もメッセージで繋がっているカップルが増えました。その一方で、直接会うデートの頻度は必ずしも増えず、むしろ「お互い忙しいので合間にチャットで済ませる」ようなライトな関係もみられます。デート内容はショッピングモールでのウィンドウショッピング、カフェ巡り、家で映画鑑賞(どちらかの家に集まることもあれば、ビデオ通話で同時に観る場合も)など、多様でカジュアルになっています。2010年代後半には、二人の写真をSNSに投稿し周囲にアピールする「インスタ映え」するデートも意識されるようになりました。もっとも、2020年代に入るとコロナ禍の影響で外出デートが制限され、オンラインデートやリモートでゲームを一緒にプレイするといった新しい形も登場しています。近年の調査では、高校生のキス経験率や性交渉経験率は低下傾向にあり (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))、デートをしても必ずしも深い身体的関係に至らないケースが増えているとされています。「デートはするがキスやセックスはしない」という関係性が一般化しつつある点は、以前との大きな違いです (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。
親の関与の変化(親の干渉やサポートの度合い)
- 昭和期(1970~80年代)の親の姿勢: 昔は**「高校生のうちは恋愛は早い」「異性との交際は大学生になってから」といった考えを持つ親が多く、子どもの交際に否定的・心配的な態度を取ることが一般的でした。特に娘に対しては父親が厳しく監視し、デートは禁止まではしなくとも帰宅時間や相手の素性に細かく目を光らせる家庭も珍しくありませんでした。実際、当時高校時代に交際していた女性が大人になっても、親はそのことを「知らない(娘は恋愛していない)」と思い込んでいたというエピソードもあります (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。つまり、多くの高校生は親に内緒で交際**していたのです。また、学校側も校則などで「異性交際は禁止(慎むこと)」と明示・黙示に伝える場合があり、親もそれに倣っていた節があります。
- 平成期(1990~2000年代)の親の姿勢: 90年代以降、徐々に**「青春の一部だから適度な恋愛は問題ない」と考える親も増えてきました。しかし学業優先の建前は根強く、「受験が終わるまではダメ」と条件付きで認めるケースも多かったようです。子どもの側も、親に交際を正直に報告するかどうかは悩みどころで、ある調査では高校生の6割以上が「恋人ができても保護者には伝えなかった」**と答えています (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。親に知られると干渉されたり質問攻めにあうのを嫌がる声が多い一方、受験後に報告したら「意外に喜んでくれた」という例もあり (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)、親子によって温度差がありました。また1990年代には前述の援助交際問題などもあり、特に女子高生の夜間外出や金銭トラブルに親が神経を尖らせる時期でもありました。携帯電話の普及で子どもの行動が見えにくくなると、GPS機能付き携帯で居場所を把握しようとする親も現れ、親子間でプライバシーや信頼関係が問われることもありました。
- 現在(2010~2020年代)の親の姿勢: 現代の親は一概には言えませんが、以前よりはオープンになってきています。半数以上の高校生は自分の恋愛について親と何らかの形で共有しているとの調査もあります (イマドキ高校生の半数以上が自身の恋愛を親と共有、カーストから …)。特に母親とは恋バナ(恋愛の話)をするという女子高生も増えているようです。しかし、その一方で過干渉な親も問題視されています。専業主婦の母親を持つ男子高校生の場合、母親が干渉しすぎることで性的な自立が阻まれ、結果として恋愛や性体験の率が下がるというデータもあります (過干渉になりやすい専業主婦の母持つ男子高校生の経験率急落|NEWSポストセブン)。実際、日本性教育協会の調査では、母親が専業主婦の男子高校生の性交経験率が2005年に約23%だったものが、2011年には8%程度に激減しており、この下げ幅は共働き家庭より大きかったと報告されています (過干渉になりやすい専業主婦の母持つ男子高校生の経験率急落|NEWSポストセブン)。母親が家庭にいる時間が長いと干渉も増えがちで、それが息子の異性交際の機会減少につながっている可能性があります。現在は共働き家庭も多くなりましたが、その分親が子どもの行動を把握しきれず放任になるケースと、逆に少ない時間だからこそ干渉しすぎてしまうケースの二極化が見られます。いずれにせよ、高校生の恋愛に親がどう関与すべきかは難しい問題で、専門家は「基本は見守り、必要な知識(避妊や安全面)についてはきちんと話す」ことをアドバイスしています (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。
高校生の結婚観の変化
- 結婚観の前提の変化: 50年前の高校生にとって、「いずれ結婚すること」はほぼ当たり前の人生設計でした。1970年代当時は恋愛=結婚の予行演習的な側面もあり、早い人では高校卒業後すぐに結婚する例も(特に女性で)ありました。しかし、現在では結婚は必ずしも**「絶対するもの」ではなく「選択肢の一つ」と考える若者が増えています。政府の調査によれば、若年未婚者のうち約2割は「結婚したくない」**と考えており、その理由として「結婚にメリットを感じない」(26%)、「一人のほうが気楽」(17%)などが挙げられています ([PDF] ウェブアンケート調査結果(速報) 資料1)。以前なら「結婚しない」という選択肢は非常に稀でしたが、今では一定の理解を得られる時代になりました。
- 晩婚化・非婚化の風潮: 社会全体の晩婚化も進んでおり、1980年代には20代後半で大半が結婚していたのが、現在では30歳でも未婚が多数派となっています (若年層の結婚観~未婚化・晩婚化の一方で若者たちは結婚を望んでいる)。高校生自身はまだ結婚を現実的に考える年代ではありませんが、「結婚はもっと大人になって経済的に安定してから」「無理に結婚しなくてもいいかも」という空気は、家庭やメディアを通じて感じ取っています。そのため1970年代の高校生が抱いていた「20代前半で結婚し家庭を持つのが普通」というイメージは希薄で、将来像が多様化しています。進学や就職でキャリアを積みたい男女も増え、「結婚より自己実現」「結婚はしても共働きで」という価値観も一般的になりました。
- 恋愛と結婚の関係性: 昔は「恋愛は結婚の前提」「遊びの恋愛は良くない」という考えが強かったですが (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))、バブル期以降は**「結婚に結びつかなくても恋愛を楽しんでよい」**という意識が広がりました (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。21世紀に入りそれが再び変化し、「結婚に結びつかない恋愛は時間やお金の無駄ではないか」という声が出始めています (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。現代の高校生も、将来の結婚を意識して真剣交際する人もいれば、「今は恋愛より他のこと(勉強・趣味・友人関係)を優先したい」と考える人も多くなりました。「結婚観」が一律ではなく、結婚への肯定派・慎重派・否定派と様々に分かれているのが特徴です。ただし統計的には、将来「いずれ結婚したい」と考える未婚若者は男女とも8~9割に上っており ([PDF] 今どき婚活事情 – 国民生活センター)、結婚願望そのものは依然として大多数の若者が持っています。ただ「したいけれど今は難しい」「経済的に不安」といったハードルを感じている人も多く (Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査 – PR TIMES) (Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査 – PR TIMES)、高校生世代でも「結婚って大変そうだから、自分はもっと慎重に考えよう」という現実的な視点が育ちつつあるようです。
日本の性教育の変遷と社会的影響
高校生の恋愛事情と密接に関わるのが「性教育」です。性に関する知識や価値観は、学校教育や家庭での教育、さらには社会全体の風潮から大きな影響を受けます。ここでは、学校・家庭・社会の3側面から日本の性教育がこの半世紀でどのように変わってきたかを詳しく見ていきます。
学校における性教育の変遷
日本の学校で組織的な性教育が始まったのは比較的最近で、1992年が「性教育元年」とも呼ばれています ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。それ以前は、保健体育や生物の授業で生殖の仕組みに触れる程度で、避妊や性交といった具体的指導はタブー視されていました。
- 1980年代まで: 性教育といえるものはほとんどなく、思春期の身体変化(第二次性徴)について簡単に教える程度でした。しかし1980年代後半、世界的なエイズ流行(エイズ・パニック)を背景に「若者に正しい性の知識を教える必要性」が議論され始めます (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)。とはいえ当時はまだ慎重な姿勢で、中学高校でも性交そのものには踏み込まない教育が一般的でした。
- 1992年の学習指導要領改訂: 1990年代に入り性教育推進の機運が高まると、1992年に文部省(現文部科学省)は学習指導要領を改訂し、小学校段階から包括的な性教育を取り入れる方針を打ち出しました (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)。これにより、「性教育元年」と称されるように全国の学校で研究授業や教材開発が活発化し、思春期の性や避妊、STD(性感染症)予防などについて教える試みが広がりました (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)。厚生労働省監修で中学生向けの性教育教材「ラブ&ボディBOOK」が作成・配布されたのもこの年です ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。1990年代後半には高校生向けにも望まない妊娠防止やデートDV防止など、より踏み込んだ指導が一部で行われ始めます。
- 2003年の性教育バッシング: ところが、2000年代初頭に性教育バッシングとも言うべき逆風が吹き荒れます。2003年、東京都立七生養護学校(知的障害特別支援学校)で行われていた性教育が「過激すぎる」と都議会で問題視され、教材を用いた指導をしていた教師らが処分される事件が起きました ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル ) ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。この学校では生徒の発達段階に合わせて月経や精通、避妊法などを丁寧に教えていただけですが、それすら槍玉に挙げられたのです。事件を受け翌2004年に東京都教育委員会は**「性教育の手引き」を改訂し、「小中高を通じて性交そのものは授業で扱わない」との方針を打ち出しました ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル ) (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)。中学校保健体育でコンドームの使い方を教えることも取り上げないと明記され、事実上それ以降、日本の学校性教育は萎縮してしまいました (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)。この間(2000年代~2010年代前半)は「性教育の空白の20年」**とも称され ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )、日本の性教育が一時的に後退していた時期です。
- 近年の動向: 2010年代後半になると、ようやく見直しの動きが出てきました。2013年には先述の七生養護学校事件に関して、最高裁判所が「学習指導要領に書かれていない内容を教えても直ちに違法ではない」との判断を示し ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )、現場の教師たちにとって少し追い風となりました。さらに2021年、政府は「性犯罪・性暴力対策の強化方針」に基づき**「生命の安全教育」**をスタートさせました ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。これは性教育の一環として、性暴力防止や同意(Consent)の大切さなどを教える取り組みです。例えば、高校の授業でデートDVや性的同意についてディスカッションするといった実践が始まっています。依然としてカリキュラム上、避妊方法の実技指導などは制約がありますが、ジェンダー平等教育や多様な性(LGBTQ)への理解を含め、性教育をアップデートしようという流れがやっと出てきたところです。
家庭での性教育の変化
- 昔の家庭: 学校で性教育が不十分だった時代、子どもは主に家庭や仲間内で性の知識を得ていました ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。昭和期の親世代は性の話題をタブー視する傾向が強く、親から子への性教育は限定的でした。母親が娘に初経(月経)について教える、父親が息子に精通や避妊について助言する、といったケースもゼロではありませんが、多くは「そんなこと自分で学ぶもの」「恥ずかしくて話せない」というスタンスでした。結果として、多くの若者は雑誌の性情報や友人との噂話から断片的に学ぶしかなく、誤った知識が広まりやすい状況でした。
- 現在の家庭: 近年はインターネットや書籍で性知識を得ることが容易になった分、親が主体的に教えなくても子どもが情報収集できてしまいます。しかしそれが必ずしも正確・健全とは限らず、ポルノサイトなどで偏った認識を持つ恐れも指摘されています ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル )。そのため、家庭での性教育の重要性が改めて唱えられています。例えば、思春期向けの性教育本(男の子用・女の子用)を購入して子どもに読ませたり、親子で一緒に見る教材動画なども登場しています。また、「子どもが小学生のうちから正しい知識を伝えよう」と早め早めに対話する親も増えつつあります。とはいえ、日本全体で見ると親が積極的に性教育する例はまだ少数派で、ある調査では高校時代に親から性に関するアドバイスを受けたと答えた若者はごく一部に留まっています (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト) (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト)。特に父親と息子、母親と息子といった異性親子間では性の話題は避けられがちです。この傾向は50年前から大きく変わっておらず、家庭での性教育の不足は長年の課題となっています。
- 変化の兆し: 最近では性教育NPOや専門家が、保護者向けの啓発セミナーや情報発信を行うケースが出てきました。「おうち性教育」という言葉が登場し、家庭でどう教えるかを指南する書籍も人気を博しています。SNS上でも「#親子で性教育」といったハッシュタグで体験談や相談が共有されるなど、親世代の意識向上が図られています。50年前には考えにくかった現象ですが、少子化により子ども一人ひとりに目を配る親が増えたこともあり、「大事な子どものために性の知識もきちんと与えよう」という前向きな家庭も少しずつ増加傾向にあります。
社会全体の影響と性意識の変化
社会の雰囲気やメディアの情報は、高校生の恋愛や性行動に直接・間接に影響を及ぼします。この50年で社会が変化したことにより、若者の性意識にも様々な変遷が見られました。
- メディアと性的価値観: かつては性的な話題は公にはしづらく、せいぜい深夜番組や一部の雑誌で語られる程度でした。1970年代の高校生はエロ本や成人向け雑誌のグラビアをこっそり見る程度でしたが、それでも「ドキドキして実際の性行動に移るきっかけになった」という証言があります (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。1980年代にはポルノ映画や官能漫画が若者の性的好奇心を刺激していたとされます (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。1990年代は一転して恋愛ドラマの黄金期となり、『東京ラブストーリー』『ロングバケーション』など純粋な恋愛を描く作品がブームに。 (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)メディアが「恋愛は素晴らしいもの」というメッセージを発信し、若者の恋愛・性行動を後押ししました。特に1990年代末の『失楽園』のような作品は不倫を含む激しい性愛を描いて注目され、日本でも性表現がオープンになり始めた時期です (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。しかし2000年代半ば以降、恋愛離れの風潮とともにメディアでも学園ラブストーリーよりファンタジーや友情物語が好まれるようになり、恋愛の神通力が薄れたとも言われます (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。
- 経済・社会状況: 経済的な余裕や将来の展望も、若者の恋愛観・結婚観に影響します。高度成長期~バブル期には「いい恋愛をして結婚し家庭を築く」ことが成功の一つのモデルでしたが、バブル崩壊後の就職氷河期を経て、将来に不安を抱く若者が増えました。その結果、恋愛や結婚に慎重になったり、「まず自分の生活を安定させたい」と考える人が増加しました。現代の高校生も、大人たちの苦労を見聞きしており、「結婚=ゴール」ではない現実的な観点を持ちやすくなっています。またデジタルネイティブ世代である彼らは、ネット上で疑似恋愛(VTuberや二次元キャラへの夢中、一種の擬似的な恋愛感情)を楽しんだり、恋愛以外の娯楽(ゲームやSNS)で充足しやすいことも、交際離れにつながる社会要因です。
- 性的モラルと規範の変化: 社会的な性モラルも変わりました。1970年代は婚前交渉(結婚前のセックス)には否定的な見方が強く、「深く愛し合っているなら性的関係を持ってもよい」と考える人は1973年時点で19.0%しかいませんでしたが、2013年には46.2%にまで増えています ([PDF] 日本における婚前交渉の半世紀: 未婚者の性行動はいかに変化 …)。このように性に対する寛容度は高まっており、高校生世代も「お互い同意して好き合っていれば性的関係を持つのは自然なこと」と考える傾向が以前よりは強いでしょう。一方で、2000年代以降の性教育停滞により正確な知識が伝わりにくかった影響か、若者の性行動の二極化も指摘されています。つまり、全く性体験のない層と、そうでない層に分かれ、その差が広がっているという指摘です (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)。近年のデータでは、高校生の性交経験率は男女とも2005年をピークに低下傾向にあり、2017年時点で男子13.6%、女子19.3%と報告されています (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))。これは「若者の性行動の不活発化」とも言われ (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン)、社会全体の恋愛・結婚離れの一部として捉えられています。
- 社会的イシューと教育: 性にまつわる社会問題(セクハラ・性暴力、LGBTQ差別、AV出演被害など)がクローズアップされるようになったのも近年の特徴です。これにより、性的同意やジェンダー尊重について若い世代に教える必要性が議論されるようになりました。2020年代には「#MeToo」運動の影響で、日本でも性暴力根絶への関心が高まり、高校でも人権教育の一環として議題に取り上げられることがあります。かつてタブーだったテーマが社会全体で語られるようになったことで、高校生も性について声を上げやすくなってきたと言えるでしょう。例えば、生理用品の貧困やジェンダーユニフォーム(制服の男女差別)の問題など、性と社会に関するトピックに高校生自身が発信者となって取り組む例も出てきました。こうした社会全体の動きは、従来の「性=プライベートで隠すもの」という意識を変えつつあります。
まとめると、日本の高校生の恋愛事情は1970年代から現在に至るまで大きな変化を遂げてきました。交際率は一時的に低下した時期もありましたが全般的には男女とも上昇し、恋愛の形も多様化しました。交際のきっかけは依然として学校が中心ですが、SNSなど新しい要素も加わっています。デートのスタイルは時代とともに移り変わり、親の関与も厳格一辺倒から徐々に変わりつつあります。結婚観についても、高校生世代の感じ方は親世代とはかなり異なり、結婚は選択肢の一つという考えが広まっています。
一方で、性教育は学校・家庭ともに必ずしも十分とは言えず、社会の影響も受けながら試行錯誤が続いています。1990年代に盛り上がった性教育は2000年代に停滞し、その“空白世代”である現在の若者の中には性知識が不十分な者もいると指摘されています。しかし近年は社会全体で性の問題をオープンに語る機会が増え、性教育も前進し始めています。正確な知識と健全な価値観を若いうちから身につけることが、これからの高校生にとって益々重要になるでしょう。それはひいては恋愛や結婚観にも影響し、より自分らしい人生設計を描く手助けとなるはずです。
参考文献・出典: 日本性教育協会『青少年の性行動調査』報告書、内閣府・厚労省の統計資料、ベネッセ教育総合研究所の調査データ、NEWSポストセブン・PRESIDENT Online・毎日新聞・現代ビジネスなどの報道 (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン) (若者の性行動がますます不活発に? | 医療・健康Tips – 毎日新聞) (〖学校総選挙プロジェクト〗10代~20代若者の交際未経験率は36.4%。23歳以下の女性では、「恋人・恋愛」よりも「推し活」を優先 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のプレスリリース) (付き合って1年で別れる確率は?別れるカップルの特徴と見極めるポイント) (「デート経験率」はバブル期より高いのに…山田昌弘「若者のキス・セックス経験率が激減した本当の理由」 結婚に結び付かない恋愛はコスパ、タイパが悪い (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)) (恋人がいる高校生の出会いは「学校」が80%以上!ほかにどんなきっかけがある?) (気になる子どもの恋愛事情、NGな声かけは?|ベネッセ教育情報サイト) (高校生の恋愛事情 インスタきっかけの出会いも 多忙・遠距離でも …) (「青少年性行動調査」40年の歴史から見える若者の性の変遷|NEWSポストセブン) (過干渉になりやすい専業主婦の母持つ男子高校生の経験率急落|NEWSポストセブン) ([PDF] ウェブアンケート調査結果(速報) 資料1) (若年層の結婚観~未婚化・晩婚化の一方で若者たちは結婚を望んでいる) (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社) ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル ) ( 日本の性教育の歴史を紹介!今後の課題とは? – withセイシル ) (日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか(染矢 明日香) – 2ページ目 | 現代ビジネス | 講談社)など。