AI初心者がチャレンジ!ハラスメント研修チャットボットの作り方 2025年2月6日21時
こんにちは、AI初心者・男女コミュニケーション心理士®︎の小室友里です。
「チャットボットって、実際どうやって作るの?」
「専門知識を持ったAIアシスタントって作れるの?」
そんな疑問を持ちながら、今回初めてチャットボット作りに挑戦してみました!

なぜハラスメント研修用のチャットボットを作ろうと思ったのか
普段、企業向けにハラスメント研修を行っている私が感じている課題があります。
「ハラスメント研修って、正直やりたくないんですよね…」
経営者の方々からよく聞く本音です。特に男性経営者は、これまでの自分の言動や価値観を全否定されるのではないか、という不安を抱えているようです。
そこで考えたのが、気軽に相談でき、かつポジティブな気持ちで終われるチャットボットの開発です。
チャットボット作成、意外と簡単!?
「まずは作ってみる」という心強いアドバイスをいただき、実際に作成に着手。
最初に考えたのは、このチャットボットの役割です:
- ハラスメントの具体的な事例を提供
- 行為者と被害者、双方の心理に寄り添う
- 最後は前向きな気持ちになれる内容に
これらの要素を、ChatGPTに向かって素直に伝えてみました。音声入力を使えば、考えていることを自然な形で入力できるんですね。
より共感的な応答を目指して
最初のバージョンでは、こんな相談に対して:
「社長からセクハラを受けました。誰にも相談できず、辞めようと思っています…」
一般的なアドバイスは返ってきたものの、なんだか事務的な印象。そこでプロンプト(AIへの指示)を改良してみました。
すると…
「とても辛い思いをされましたね。あなたが感じた不快感は、決して否定されるものではありません」
より共感的で、相談者に寄り添った回答に変化!
経営者向けトレーニングクイズの実装
さらに面白い機能として、経営者向けのトレーニングクイズも追加してみました。
例えば:
ある日、部下のAさんが上司から厳しく叱責される場面を目撃しました。
「こんな簡単なこともできないのか!お前には営業のセンスがない!」
あなたならどうしますか?
このような実践的なシナリオを通じて、経営者が自然に学べる仕組みを実装。単なる知識の押し付けではなく、実際の場面を想定しながら適切な対応を考えられるようになっています。
専門知識の組み込みで、より実践的なアドバイスを
チャットボットの基本機能ができた後は、より専門的な内容を組み込んでいきます。
カスタムGPTの「知識」機能を使えば、自分の専門分野の情報やPDFなどを追加することができるんです。これにより、インターネット上の一般的な情報だけでなく、専門家としての知見を活かしたアドバイスが可能になります。
作ってみて分かった3つの発見
- 意外と簡単に作れる
- 専門的な技術知識がなくても作成可能
- 音声入力を活用すれば直感的に作業できる
- AIの「性格」は調整できる
- プロンプトの工夫で応答の質が大きく変わる
- 共感的な回答も可能
- 実用的な機能を盛り込める
- クイズ形式で学習機能を実装
- 専門知識の組み込みで質の高いアドバイスが可能
これからの可能性
今回のチャレンジで気づいたのは、AIは決して人間の仕事を奪うものではなく、むしろ専門家の知識をより多くの人に届けるための強力なツールになるということ。
例えば、チャットボットで基本的な質問に対応することで、研修の場ではより深い議論や実践的なワークに時間を使えるようになるかもしれません。
また、経営者の方々が「やらされ感」なく、自分のペースでハラスメントについて学べる環境を提供できそうです。
AI初心者だからこそ気づけたこと
私自身、AIにはまだまだ不慣れです。でも、だからこそ、同じように始めようとしている方々の気持ちに寄り添えたかもしれません。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、まずは作ってみること。そして、使う人の気持ちに寄り添いながら、少しずつ改良を重ねていくこと。
今回作成したチャットボットは、まだまだ発展途上です。でも、この経験を活かして、より多くの人の助けになるツールを作っていきたいと思います。
みなさんも、私と一緒にチャレンジしてみませんか?
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